生機のデニムを使う理由!

おはようございます。

今日は1月7日です。今日でお正月も終わり、七草粥の日です。
七草粥って何か知っていますか?春の草七種を刻んで入れた粥を作って、万病を除くおまじないとして食べると良いとされております。七草は平安時代から続くしきたりでもあり、呪術的な意味ばかりでなくおせち料理や正月料理などで食べ疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補う効能もあるとされております。
食べ物にも食べる理由がしっかりとあるんですね。

BLTOMが提案している1点モノのジーパンにはジーパン 職人と何度も打ち合わせて出来上がった最高の品です。
生地は『生機(きばた)の生地を利用』しています。生機の生地を使うことにも理由があります。

生機ってなに?

今日は『生機』についてお話します。
生機とは織り上げたままの生地のことです。それって普通だよねって思うかもしれません。
実はこの状態だと、生地が縮んだり、折に合わせて生地が捻れてしまったりと不具合が多いため、現代の技術ではそれらを防止するために

・のり抜き → 生地が崩れないように衣料用ののりを付けています。
・防縮加工(サンフォライズ)  → 洗って加工しても生地が縮みづらい加工
・斜行止め加工(スキュー) → 洗って生地が型くずれを起こさないようにする加工
・毛焼き加工 → 表面の毛羽立ちをなくして綺麗にする加工これらの加工

一般的な生地は、この様は工程を行います。
BLTOMはこれらの加工を行わない生機の生地を利用しています。でもジーンズって縮むよねって思いませんか?
普通のジーンズで縮むというのは1cm程度の縮を指します。
生機の生地の場合は縦に6~7%・横に5~6%程度の縮が発生します。

ジーンズの股下(足の長さ)が70cmだったとします。
7%縮むということは5cmくらい縮むということです。

ウエスト80cmだったとします。
6%縮むということは5cmくらい縮むということです。

そのような不安定な生地を使うなら、細心の技術で縮みづらい加工をした生地を穿けば良いのでは?
BLTOMが生機の生地を使う理由

・生地が大きく縮むこと。
・生機の生地は体に馴染んで伸びます。

洗うとまた縮みます。そして、穿くと体に馴染んで伸びます。
 
そのことで、自分の体にあったジーパンを自分自身で作り上げる事ができるんです。
これは機械ではできないことなんです。

『でも生地の縮って不安定だと計算難しいですよね?』と聞かれたら『はい、難しいです。』と答えます。この生地は、車で例えるとビンテージのクラッシクカーの様な物です。壊れたところを直しながら使う。その様な感覚でウエストや腿(もも)のあたりなど、一般的にきつくなる部分は体に馴染んできます。だけど股下の長さなどは圧がかからないので縮んだら縮みっぱなしになります。思っていたより短くなったら短い裾のファッションを楽しみ、長かったらロールアップしてファッションを楽しむ。もちろん更に裾上げしても良いです。
このように、それぞれのパーツを理解して楽しむと今回はこうなったかなどの楽しみがあります。

そのため、BLTOMの一点モノのジーパンはしっかりとお話を聞いてカウンセリングをして販売させていただいております。その様な不安定さも楽しみにしてもらえればと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

自分だけのだったら良いなを形に!
ここで出会う一点モノのジーパン屋

BLTOM JEANS
鵜殿博文

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